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イラストレーターが教えるイラスト上達法

模写しかできない原因とは?オリジナルイラスト・漫画を描けるようになろう

模写しかできない悩み

「絵の練習をするために、既にある漫画やイラスト・写真を見て模写をしていたら、模写しかできなくなってしまった……」

「オリジナルの絵を描くと、模写に比べて格段にショボい!」

そんな悩みをお持ちの人が抱えているであろう問題点をまとめました。

「模写しかできない自分は下手だ」と自分を責めないでください。

「資料を見ながら描こうとする」のはすごくいいことです。

問題点や課題を理解して行動し、「模写しかできない病」から抜け出しましょう!

模写しかできない方の問題点、お悩みの方に伝えたいこと

模写しかできない!方へまず伝えたいこと

最初に言っておきたいのですが、

「資料を見ながら描こうとする」のはすごくいいことです。

多くの人が「絵が上手い人は何も見なくても描ける人だ」と勘違いしていますが、

本当に絵が上手い人ほど資料をよく見ます。

何も見ずに描けている人は、資料を見て何度も何度も描いている内に

“脳(あるいは手)が描き方を覚えてしまったから”なんですね。

資料を見ない絵描きは画力が上がりません。

「模写しかできない」と嘆いているあなたも、やっていること自体は間違いではないのです。

では、何が問題なのでしょうか。

模写しかできない人が抱える問題点

1.絵を見て絵を描いている

わたし自身、小学生〜中学生の頃は好きな漫画の表紙を模写したり、

某少女漫画の第2部最終回・全ページをノートに模写したりしていましたが、

他人の絵を模写していると「その人の描きグセ」がうつります。

オリジナルの絵を描いているのになんとなく「〇〇」に似ているのは、
その作家さん・イラストレーターさんの描きグセがうつっているからです。

また、絵を見て絵を描く癖がついていると、昔流行った(今も?)「トレパク疑惑で炎上」となりかねないです。

※トレパク……トレース&パクリの略。

主に人体ポーズを上手く描けない人が、人のイラストや漫画を下に敷き、それをうつして描くことを差します。

本当にオリジナル作品を描きたいと思うなら、人の絵を模写するより、写真を見て模写するようにしてみましょう。

写真も「ただ見て描くだけ」ではダメなのですが、詳しくは3番目に書きます。

2.いきなり上手く描こうと思いすぎ

そもそもどうして模写から抜け出せないかというと、

「初めから抜群に上手い絵を描きたいから」です。

自分が初心者であること・下手であることの恥を表に出せない人は、絵が上手くなりません。

多くのクリエイター・イラストレーターの卵は、

いきなり「ものすごく上手い人」と自分を比較しては自信をなくします。

映画研究会の人が、いきなり「アベンジャーズ」のような作品を撮りたいと思うように。

小説家を目指して1作目を書こうとする人が、いきなり村上春樹のような作品を書きたいと思うように。

あなたは、あなたの「憧れのイラストレーターや漫画家」と自分をいきなり比較してはいませんか?

いま上手いその人たちにも必ず、初心者の時期や下手な時期があったはずです。

そこまでいかなくとも、近い周囲に「自分より上手い人」がいるだけで縮こまってしまう場合もあります。

本当に自分のオリジナル作品を描きたいなら、

画力を上げるより前にまずやることがあるんですよね。

「人と比較する癖をやめる」ことです。

3.「構造」や「パターン」を理解していない

上手いイラストレーターや漫画家がなぜ資料を見るかというと、

そのものの「構造」や「パターン」を理解するためです。

腕はこう曲げると服にこういうシワがつくのね、とか、ジャンプするとスカートはこういう風に動くのね、とか。

模写をしているのに絵が全く上手くならないのは、人体や物体の「構造」「パターン」に注目せずただ線や形を追って描いているだけだからです。

りんごの写真模写を例に出してみましょう。

「構造を理解する描き方」とはこういうことです。

構造を理解する模写
(写真元:PhotoAC)

デジタル写真の模写をするとき、簡単にうまく描ける方法の一つは「ものすごく拡大して、全く同じ場所に同じ色を置く」ことです。

しかしこれでは、上手く描けても「構造を理解する」ことはできません。

あなたの模写は、構造やパターンを理解する模写になっているでしょうか?

ただ同じ場所に同じ線や同じ色を乗せるだけの模写になっていませんか?

「模写しかできない」と自分を責めるのが、一番良くないこと

「オリジナルイラストや漫画が描きたい」のなら、ここが問題……と感じることを挙げてきましたが、

「模写しかできない」ことは決して悪いことではありません。

たとえば絵画の世界でも、「自分オリジナルの構図や人物を描いた人」と、「目の前にモデルや物を置いて模写した人」がいます。

目の前にあるものをそのまま描く人が絵描きになれない訳ではありません。

「模写しかできない自分は下手だ」と自分を責めないことがもっとも大事なことです。

どうしても資料を見ながらでないと描けないのなら……

「自分で資料用の写真を撮る」ようにしてみてください。

資料用の写真撮影

色んな場所へ写真を撮りに行くことで観察眼が養われますし、

描きたい手の形・描きたいポーズを自分でやりながら撮ることで、

「人の体はこういう風に動くんだ」と理解できます。

どうしても自分一人で撮れないポーズを撮るときは、人に協力をお願いしてみましょう。

実は「人を頼る」力を養うことも、クリエイターとして長生きするには必要です。

フリーランス9年目のイラストレーター、巴(ともえ)がお送りしました。
ごきげんよう、さようなら。

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